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病院での、愛着形成のための音楽療法

Posted by きーこしょ on 18.2012 音楽療法全般   0 comments   0 trackback
先学期履修した、子どもとの音楽療法のクラスでは、ひとつ大きなペーパーがありました。

子どものための音楽療法の分野から、自分が選んだトピックに関して、文献レビューを書くというもの。


論文を読むと、最初のほうに、だいたい、その分野の紹介というか、これまでどういう人が、どういう研究をして、どういう結果が出てきたのかを、順序だって述べてるところがあると思います。

その部分は、最終的には、その論文の著者がなぜその研究に至ったのかを説明する、布石のような役割を担うもので、その研究の必要性や意義を浮彫にするものでもあります。

これが文献レビュー。 

...たぶん笑。



この宿題を出した先生の目的は、たぶん、自分の選んだトピックに関して、潤沢な知識を身に着けてもらいたかったんだと思う。

研究というのは、その分野での今のところでの研究成果を知ったうえで、さらなる発見を求めて、執り行うものだから、研究を行うには、さしては文献レビューを書くには、その分野に精通していないとだめだもんね。


私はいろいろ悩んだ末、結局....「親か子が入院している場合の、愛着形成のための音楽療法」をテーマにしました。
去年発達心理学を履修してから、ことあるごとに愛着形成に関連したペーパーばっかり書いてるけど、偏りすぎだよね笑。


今まで書いてきたペーパーは、虐待やネグレクトが愛着形成にどういった影響をもたらすのか、その結果として子どもが負う脳神経的ダメージや精神疾患について書いてきましたが、

今回は入院という子どもとその親御さんが離れ離れにならざるを得ない場合も、愛着を深めるための時間や空間の共有に影響を与えると考えて、そういった場面で音楽療法がどういうふうに寄与できるのかを調べました。


文献探しの上で、この本がいい出発的となりましたっ

Music Therapy and Parent-Infant BondingMusic Therapy and Parent-Infant Bonding
(2011/09/05)
Jane Edwards

商品詳細を見る

昨年出版されたばかりで、しかも編纂者のEdwardsさんが「vulnerableな親子のための愛着のための音楽療法としては初めての本で...」と語っています(p.1)。

ぎょぎょぎょ。かなり分野としては浅いようだね。

vulerableというのは、直訳すると「脆弱」とかになるけど、
子どもがトラウマを持っていたり、
親が鬱をかかえていたり、
そして、どちらか、または両方が入院していたりと、
精神的・社会的に不安定な状況にいる親子を指していますが、

この本には、そういった状況にある親子の愛着形成のための音楽療法の報告がまとめられていますが、
最後3つの章が、病院での、愛着のための音楽療法の実施例の報告に割かれています。


NICUでは、赤ちゃんが保育器のなかにいたりするせいで、親子の直接的なふれあいが遮断されるし、
お母さんと赤ちゃん両方が別々に入院してしまう場合も起こりうるし、
そして、親御さんか子どもどちらかが、病気で亡くなることもある。

そういったときに、音楽療法は主に、Infant-Directed-Singingや、ソングライティングを通して、親と子をつなげる役割を果たしてるようです。

赤ちゃんに直接触れることができない親御さんは、歌を通して赤ちゃんとつながり、
(愛着を通り越してこれは言語発達において重要な刺激となります)
別の病院に入院してしまったお母さんの好きな歌を、療法士が赤ちゃんに唄ってあげることで、少なからず2人はつながることができるし、
どちらかが去りゆく場合は、音楽療法士の助けを得ながら、メッセージを込めた歌を遺すことができます。

癌で入院している親御さんが子どもたちに残した曲のメッセージ性を分析する研究は、ぼろぼろに泣きながら読まざるを得ませんでした。

Ballinger, E., Magill, L., O'Brien, E., & O'Callaghan, C. (2009). Resounding attachment: Cancer inpatients' song lyrics for their children in music therapy. Support Care Cancer, 17, 1149-1157.



現時点では、入院という、親子の間の障害を、音楽を共有したり、メッセージを音楽に載せて共有することで、音楽がその障害を飛び越える形で、親子を心理的につないでいく役割をしているみたいだね。
愛着の研究はすごく進んでる一方で、理想的な環境にいれない状況で、より良い愛着のためのサポートとしての音楽療法は、まだまだ研究が始まったばかりみたい。

愛着の進み具合やそれぞれの段階でのニーズに応じて、親子の間に障害がある場合での、もっと細かで確実性のあるサポートの在り方を、これからもっと深めていかなければなりません。


と、偉そうな文句で文献レビューをまとめたのでした。笑


今回のリサーチでは、かなりの文献がオーストラリアからのものを占めたんだけど、オーストラリアではこういう分野が進んでるのかな?



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Author:きーこしょ
Marylhurst大学,音楽学部音楽療法学科にて4年間のコースワークを修了。現在、有限会社Earthtones Music Therapy Serviceにて音楽療法インターン中。

将来的に脳科学に根拠をもとめた音楽療法を専門としたいと思って、アメリカの4年制大学に留学し音楽療法を専攻しています。

このブログでは、実習の様子や、授業の内容など、アメリカでの音楽療法士育成の現場を、生徒の目線から、留学生の目線から、お伝えしていきます。

このブログが音楽療法に興味のある方、留学を考えている方などのお役に立てれば光栄です。

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